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純粋なブリティッシュバイクではなくて、日本、イギリス、フランスと気持ちイタリーの血が混じり合ってるクオーターです。またのなを国籍不明?あと、コメントはこちらの方で内容を確認してから、スパムなど以外を公開しますので

と、云うのも、おかめインコの話。人間の年齢に換算して、92~5歳ぐらい。

 ペチって云う名前のオスで、平成3年の6月ごろに、道端でカラスに襲われているところを

うちの親が助けた。生後2ヶ月ぐらいの子で、多分4月が誕生月。それで計算すると、20歳

8ヶ月。

 それからしばらくはあまりの可愛さに自分が面倒みたいって言ったものの、朝鳴きが

すごかった。やはり、死ぬほど怖い想いをしたので、度を越した臆病な子に。人懐っこいけど、やたらうるさい子で、一日中鳴き止まない。それで、ケージから出してあげると、ベットの上に上がってきて、歌歌い始める。

 可愛いのは良いんだけど、それが日の出とともに繰り返されるので、実家の仕事をしていた

関係で、ペチは事務所勤務となった。

 その間の扱いは、父の思い込み飼育によって、春夏秋冬水浴びをさせられ、特に冬は寒さに

凍える日が続いた。

 事務所勤務のペチのおやつには、ゴマせんべいとか、酷いことにチョコレートも美味しそうに食

べたからあげていた。後で知ったんだけど、チョコレートはおかめには有毒で、中毒の危険があっ

たのだったが、うちに来て、数ある危険を潜り抜けて、タフに生き残ってた。

 それも、飼ってる間には、カナリアシードとボンゴイカの骨、日本蕎麦しか食べなかった偏食おかめ

なのに。

 それから、月日は流れても、ペチの呼び鳴きは収まることを知らず、騒音防止のために思いついた

のが、ケージにダンボール箱に取っ手をつけたものをかけて暗闇にして、ペチを寝かせることだった。

 そんなおかめも、2009年9月に入り、転機が訪れる。

 毎回気になってた、ペチの水攻と暗闇の刑があまりに哀れに思った自分が、ペチを開放?というか、

養老させてあげることに。

 何で哀れかと思ったかというと、かなり性格が荒れていて、ペチに近づくだけで激しく威嚇したり、

あやそうとすると噛み付こうとした。ただ、根が優しいペチだったから、つつくけど怪我はさせない。

特に、かけられてた段ボール箱への恨みは激しく、父が「うるさいし、甘え癖がつくからかけとけ」

というから仕方なくかけるものの、すごい勢いで嫌がった。

 このときでもう齢18歳と5ヶ月、人間ならとうに80歳を超える高齢おかめサンだったんだけど、このとき

から、暖かくて居心地のいい場所に移動となる。ただ、父に「甘やかすと、甘え癖がつく」と忠告されたが、

その忠告も何のその、自分の部屋に戻ったペチは、朝なきは健在なものの、無駄鳴きも威嚇行動もなく

なり、本当に飼い鳥としての幸せに浸ることになった。

 以前はケージに戻そうとすると噛み付いて抵抗して、鍵を嫌がる子だったんで周りの人はそれをジャラジャ

ラさせて、ケージに逃げ込ませていた。それも、すぐに素直な子に戻り、幸せそうに肩の上でマッタリ毛づく

ろいをした後はおとなしく手に乗ってケージに戻った。

 夜はペチとしばらく遊び、ケージに戻して部屋を暗くさせると、ペチがケージの中を動き回る音が必ず聞こえる。

初めは何をしているかわからなかったんだけど、気になって電気をつけるとケージの梁にぶら下がって、

羽をパサッと広げていた。

 調べてみたら、「ここは僕の縄張りだよ、僕の家サイコーじゃん!ヤッター」って云う意味のボデーランゲージ

で。その意味が判って、やってるなあって思ったタイミングで電気をつけて、しばらくしてまた消してみたら、

それを繰り返していた。面白いから電気をつけたり消したりして、ペチの幸せポーズをしばらく楽しんだ。

 ペチにとっては、朝は朝鳴き、寝る前に必ずそれをやるのは、欠かせない日課だった。

 そして、ペチの養老生活が始まり、2ヶ月がたとうかというある日、ペチがえさを吐いてるのに気づいて、

病院に連れて行った。診断は、細菌感染によるそのう炎に加えて、おなかの中にも雑菌が繁殖していて

入院が必要とのこと。

 原因は、事務所勤務の苛酷な生活環境以外にはなかった。ペチがかけられていた箱の内側を見ると、

かなり酷くかびていて、これをかけられるのは人間でも嫌なはず。あまりに幸せそうにしていたから、

本当に判らなかった。

 その後、ペチはそれから今月の15日に死ぬまで、若い嫁さんをもらったり、偏食を治すためにペレット

や他の穀物を与えられたり、高カロリー栄養食を食べさせたりと、やっと飼い鳥らしい生活に戻った。

 その中でも、青米と粟玉卵を柔らかく炊いたものと、栄養剤に卵の殻を乾燥させて粉末にしたエッグ

フードと、蜂蜜と砂糖を混ぜた滋養食を去年の年末から今年の春先まで与えていて、暖かくなったら

換羽(とや)の遅れたこの子にエッグフードを栄養剤で解いたものを注射器で飲ませていた。

 6月の血液検査で、肝臓が悪いことが発覚し、エッグフードを与えず、投薬治療に専念。7月にはまた

衰弱が見られたので再入院。

 最後の半月は、11/29に、様態が急変し、衰弱が激しくなったために緊急入院。5日間を予定していた

が、様態がかなり悪かったので飼い主の要望で4日延長したが、入院7日目でまた衰弱が見られたので

ペチの入院中のストレスを考えて、退院、自宅での投薬治療に切り替えることに。

 11月から、12月にかけての最後の入院のときに、覚悟はしてたけど

 何でこんなことを今書いてるかというと、なんとなく気持ちの整理がついたから。

 それから、12月15日に、この子を見送ったんだけど、この写真を撮ったのが、12月10日、この子は

携帯カメラを向けて、嬉しそうにする飼い主が大好きだったみたいで、数々の可愛いポーズをとってくれ

たんだけど、この日もちゃんとポーズをとってくれて。

 このブログで、算盤シェフの話とか、バス旅行のときの愚痴とか色々してたけど、それってこの子を見てて、

思ったのはすごく純粋な、言葉は通じないんだけど、気持ちが通じ合える本当に純粋で穢れのない天使。

パートナーに出会った。って思ったわけで。

 この子と比べると、彼らは骨の髄まで汚れた、人間でも動物でもない、妖怪でも怪物でもない、世界で一番

汚れた泥で作った泥人形を、欲で固めた煩悩で動かしてるクソ製造機にしか見えなかったから。

 でも、人間は、この一羽のおかめインコと比べると、そこまで汚れてしまったんかなあ。

 

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